定期検診の重要性
先進国の中でも日本人が80歳で歯が少ないのは、定期検診の受診率が約2%と低いのが原因です。これを機に、悪くなる前に歯科医院での 定期検診を受診し、少しでも多くの歯を残しましょう。
理事長 長昌 弘晃
- 先進国の中での比較
歯科医療先進国であるスウェーデンやアメリカは、定期検診の受診率が高く、それに伴い80歳の残存歯数(残っている歯の本数)も高くなっています。
一方、日本は受診率が約2%とはるかに低く、残存歯数もわずか約9本。
予防意識の違いは一目瞭然であり、残存歯数に大きく影響していることがわかります。いつまでも自分の歯で美味しく食事ができるように、きちんと定期検診を受け、歯のメンテナンスを行いましょう。
- 予防は治療費も抑えられます
「定期検診に通うと治療費がかかる」と思われがちですが、実は定期検診に通っているほうが治療費は抑えられるのです。
右記では、定期検診に通っている方と通っていない方の年間治療費を比較しています。治療費や通院の時間、治療による歯へのダメージなど、トータルで考えると、
定期検診に通ったほうがよいことがおわかりいただけるでしょう。
定期検診の月になりましたら、当院から検診の通知のはがきをご郵送致します。
万一、何らかの手違いではがきが届かない場合でもお電話にてご予約いただけますでしょうか。
その際は、ご来院時にはがきが届かなかったことを受付に申し出てください。
ご住所等を再度ご確認させていただきます。
小児歯科検診の重要性
日本の子どものむし歯の数は、アメリカやヨーロッパの子どもと比べて多く、最も新しい調査では3歳の子どもの約36%がむし歯になっています。12歳の子どもで、約2.3本が虫歯になっています。
子どものむし歯は以前と比べて減少し、その程度も軽くなってきているといわれていますが、依然として日本は、むし歯に関しては後進国に属しているといえます。これは、食生活や歯みがきなどの生活習慣の違いによるところが大きいと考えられています。
「乳歯だから虫歯になっても生え変わるからいいや」とお考えのご両親様は、大きな間違えです。その理由として、虫歯は感染症であるということ。乳歯が虫歯になっている場合、お口の中が虫歯菌に汚染されていることは明白です。その環境で永久歯が生えてきたら、当然永久歯が虫歯になるリスクは高まります。
乳歯には永久歯を適切な位置へ誘導する役割と、永久歯が生えてくるスペースを確保するという役割もあります。乳歯が虫歯になっているとその役割を果たせないために、かみ合わせが悪くなったり、永久歯自体が生えてこない場合もあります。
私からのお願いです。大切なお子様が成人を迎えたときに「3つの願い」の叶ったお口をご両親様から大切なお子様にプレゼントしてあげてください。
乳歯の虫歯 永久歯にも虫歯・歯並びが悪くなる 定期検診で予防する